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特製極濃煮干しつけ麺・中盛り@宮元・大田区蒲田

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写真: 特製極濃煮干しつけ麺・中盛り@宮元・大田区蒲田

写真: ちょっとずつ山椒ラーメン・中@キング製麺・北区王子 写真: 油そば@遊泳・新宿区西早稲田

煮干しつけ麺 宮元
  大田区西蒲田7-8-1

 都内では最も濃厚な煮干つけ麺を食べさせるお店があるというので訪れた。こちらの店主さんは、葛飾区新小岩の超人気店麺屋一燈の姉妹店であるラーメン燈郎の店長を経て、一燈の店長まで務めた人だそうだ。平日の11時25分に着くと4人が並んでいたが、相当の人気店と聞く割には思いのほか少なくラッキーだ。先に食券を購入してから並ぶのがこちらのローカルルールなので、一旦入店し、左手にある券売機で特製つけ麺の食券(1300円)を購入した。また、券売機の上に掲げられていた麺量を見ると、つけ麺の場合は並が150g、中250g、大350gとなっていたので中盛り券(100円)も併せて購入した。店頭で待つこと10分弱で「どうぞ」と入店が許された。
 麺はエッジがはっきりとしたストレート太麺。かなりまばらだが麺肌に褐色の粒々が見えるので、全粒粉を少量混ぜてあるようだ。近頃よく出会うつけ麺用の麺と比べると軟らかめだが、それでもモッチモチしていて、加えて、麺にジワーっと食い込んだ歯が軽くはじき返されるような弾力も感じられる。つけダレに潜らせずに食べると、そう強くはないが小麦の風味も感じられる。ラー本によると自家製麺だそうだ。つけダレはトロンとしていて濃度が高いことが分かる。チョコレート色に近い色をしているが、いわゆるセメント系だ。麺をすすろうと顔を近づけると煮干の匂いをしっかりと感じる。麺を口に頬張ればまあ煮干の強いこと強いこと。煮干し特有の臭い、苦味たっぷりでエグミも少しあるかなという具合で、得意でない人は全くダメだろう。ややしょっぱいもののドボ浸けも可能だが、それをしてしまえば口中が煮干味一色になり麺の風味も全く分からなくなるので、江戸前のざるそばのように半分ほど浸すのがベターだろう。チャーシューの片方は見た目はウデかと思ったが、券売機等によるとバラの吊るし焼きでそれが3枚。焼肉を食べているかのような濃い肉の味がする。まいうーもまいうーだ。もう1種類はオーブン焼きの肩ロースが2枚。肩ロースといってもロースに近い部分のようだ。こちらはかなり軟らかくサクッと噛み切れる。肉の味は当然しっかりあるが、ちょっと上品で下味の醤油の風味の方が強いような。味玉は白身全体に味が染みていて、黄身はそこそこ濃厚。3枚添えられた海苔の風味が抜群によく、煮干しが強いつけダレにも負けずに存在感を発揮していた。
 最後は、カウンターの上に置いてあるポットに入った割スープでつけダレを割って完食。割スープはカツオ出汁で、スープ割にして初めて刻みタマネギやユズ皮1片が沈んでいることに気づいた。食べログではラーメンTOKYO百名店に2017年から2021年まで5年連続で選ばれていて、それも納得の出来だったが、一方でかなりマニア向けのお店だと思う。

・お気に入り度:〇+

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