淡竹+煮玉子@優光銀座店・中央区新橋
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麺屋 優光銀座店
中央区銀座7-3-13 ニューギンザビル1号館1階
2月19日にオープンしたばかりの新店。本店は京都にあるそうで、こちらが関東1号店となる。店主さんは、大阪の人気店「人類みな麺類」で修業した人だそうで、最近はUNCHI?やそこにつながりのあるお店の首都圏進出が目立つ。メニューは、貝出汁薄口醤油の「淡竹(はちく)」、カツオと昆布と肉で旨味を出した醤油ラーメン「真竹(まだけ)」、濃口醤油の辛さにフルーティーな爽やかさを加えた「黒竹(くろちく)」の3種類で、いずれも850円だ。先日の神田のお店もそうだったが、関西からの進出店は、食券方式ではなく口頭注文+退店時支払いの昔ながらの注文方法だ。一番人気という標記に煮玉子トッピング(+50円)でお願いした。
麺は緩く縮れたように波打つ中太。麺肌に褐色の粒々が見えるので全粒粉入りで、京都の本店で打った麺を使っているとのこと。お箸で触るとしなやかさに欠けるごわっとした感じがあるが、口に運べば弾力があってブルンブルン。このため、しっかりとした歯応えも感じられる。ただ、せっかくの全粒粉入りなのに小麦の風味がかなり弱いのは惜しい。スープは、メニューによるとカキ、アサリ、シジミで出汁を取っているようで、貝系らしいまろやかで少しくぐもった旨味を感じる。また、東京では珍しく、はっきりわかる程度に甘みがある。淡い色合いなのは前述のように薄口醤油を使っているためであり、このため醤油の風味もほぼ感じない。全体的には、ほどよい塩加減の下、貝の旨味がしっかりと味わえるすっきりとしたスープに仕上がっている。3枚のレアチャーシューは、肩ロースをミートスライサーで薄切りにしたこれも関西系のラーメンにはよく使われているタイプ。煮豚というよりはローストポークあるいはパストラミポークに近い味わいで旨し。味玉は、黄身が流れ出す一歩手前の半熟という絶妙な茹で加減で、味わい的には普通だが黄身の出来が好みだ。姫竹が添えられているが、よくある水煮ではなく、ちゃんとメンマに加工されている。メンマは一般的には麻竹で、九州では孟宗竹を使ったものもあるが、姫竹のメンマは初めて。メンマらしい味がちゃんとする。
スープ、麺、具材のいずれも、普通なようで実はちょっと変わっているというユニークな一杯だった。この変化球が、東京で受け入れられるかどうか注目したい。
・お気に入り度:〇
アルバム: 東京のラーメン・その2
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