旭川正油ラーメン@渡なべ・新宿区高田馬場
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渡なべ
新宿区高田馬場2-1-4
2月の第4週から1週間程度の予定で提供されていた限定メニューだが、昨日のラーメン同様、「予想外に好評で延長することにしました。今週末の6日までは売り切れないように用意します。」となった。提供していることさえ知らなかったが、旭川近郊に2年ほど住んでいた身としては懐かしく、土曜日に早速食べに行った。11時半にお店に着くと行列はなかったのですぐに入店し、入口にある券売機で目的のメニューのボタンをポチっとな。900円。たまたま1席だけ空いていたので、そのままカウンター席に着席と極めて順調だ。
麺は少し細めの自家製縮れ中麺。軽い歯応えを感じた後にやはり軽めのシコッとした食感が続く。本場同様に加水を抑えてあるようで、旭川では一番人気の製麺所である加藤ラーメンの麺に似ている気がする。スープは、何と表現すればよいのか分からないが、麺をすするたびに独特の風味が広がる。これは、旭川で一般的なラードではなく、スープを取る際、豚骨や鶏ガラからにじみ出た油をそのまま使っているため、その油が麺に絡み付いて香るようだ。店主である渡辺樹庵さんのTwitterには、「北海道旭川市にある某店をイメージした正油ラーメンです。熟成感のある独特なアブラ、細めのちぢれ麺が大きな特徴です。旭川への思いを馳せ、リスペクトを込め仕上げました。」とある。旭川には有名店がいくつもあるが、鯵煮干しの風味がないこと、前述の独特の油の風味が感じられること、醤油でもしょうゆでもなく正油と表記することなどからすると、旭川市4条9丁目に本店がある天金をオマージュしているようだ。油による独特の風味があるものの、スープ自体はマイルドでクセや臭いは全くなく、塩加減もちょうどよくて非常に飲みやすい。敢えて言えば、醤油ラーメンだが醤油の風味はかなり弱いのは好みが分かれるかも。チャーシューは、多少脂身が付いているもののモモ肉で、お世辞にもしっとりとは言えないが、噛んでいると肉の旨味が滲み出てくるタイプ。メンマはシャキシャキと軽快な食感で、薄味だが特有の発酵臭はしっかりと感じられる。
天金には、直近では盛岡に住んでいた5年前のGWに行ったきり(http://photozou.jp/photo/show/3181738/247495829)で、久しぶりに味わえてよかった。札幌ラーメンのお店は都内にいくつもあるが、旭川ラーメンの方はたぶん皆無なのは寂しい。
・お気に入り度:〇
アルバム: 東京のラーメン・その2
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