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広島汁なし担担麺・大盛+パクチー@tomoru・墨田区押上

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写真: 広島汁なし担担麺・大盛+パクチー@tomoru・墨田区押上

写真: 蛤とはかた地どりの手揉み中華蕎麦@かれん・足立区北千住 写真: 柚子胡椒オイル玉@noodle art gallery Ryota Tezuka・中央区水天宮前

tomoru(ともる)
  墨田区押上1-12-4

 京成、東武、地下鉄メトロの3線が乗り入れる押上駅近くに、昔住んでいた広島でよく食べられている汁なし担々麺と豚骨醤油そばを提供しているお店があることを知ったのはかなり以前のことだ。行ってみたいとずっと思っていたものの、行きたいお店が多すぎて後回しになっていた。この日は春の暖かさを感じる薄曇りで、風もほぼ吹いていない絶好のチャリ日和だったので訪れることにした。お店近くのパチンコ店に併設された有料駐輪場にチャリを置いて11時半の開店時にお店に着くと、店頭に並んでいた2人連れに続いてすんなりと入店できた。入口扉の両脇には、店名とともに「廣島」、「RAMEN」と書かれた白い提灯がそれぞれぶら下がっていて、また、左側の柱には「tomoru」という店名標が掲げられているだけで、パッと見ではラーメン店どころか何のお店かもわからないような造りなのに、その後もお客さんはやって来て、退店時には満席で店頭に短いながらも行列が出来ていた。近隣には名が知れ渡っているお店のように感じた。メニューは広島汁なし担担麺、広島中華そばのほかにも汁あり担担麺、塩バターらーめん、尾道ラーメン風の醤油らーめんが用意されている。今回は久しぶりに本場の辛いのを食べたくて汁なし担々麺(600円)をシビレ、辛さとも最大の3で、また、並盛だと150gしかないので225gの大盛(+100円)にして、さらにパクチートッピング(+150円)でお願いした。お値段は合計850円と今時にしては驚くような廉価だ。なお、このお店には券売機はなく、昔ながらの口頭注文の後払い方式だ。
 注文から5分もかからず、正にあっという間に配膳された深鉢を見ると、茹で立ての麺が広島汁なし担々麺にしては量が多いオレンジ色が鮮やかなスープに浸かっていて、一瞬、お店選びを間違えたかと不安になった。その麺の上にはざく切りのパクチーが多めに載っているのは嬉しいし、パクチーの葉っぱの間からは挽肉の姿も見える。また、花椒とゴマのよい香りが鼻腔をくすぐる。配膳時に女性店員さんから「汁が無くなるまでよくかき混ぜてください。」と言われたこと、また、広島汁なし担々麺は20〜30回はかき混ぜなければならないことを知っていたので、今回はまずは20回、丼と麺の間にお箸とレンゲを突っ込んで底からかき混ぜた。すると、たっぷりあるように見えたスープがほぼ消え、わずかの量が深鉢の底にたまっているくらいだったので準備完了だ。麺はストレートの細麺で、細麺らしくない弾力のある歯応えを感じた後はシコシコとザクザクの中間辺りのような食感で麺が噛み切れていき心地よい。ただ、麺の長さが普通よりも長めのようで少し食べにくく、シビレ、辛さとも前述のようにMAXにしたため下手をすればむせそうで怖い。味わいの方はシビレ、辛さとも強いものの激が付くほどではなく、カレールーで言えば大辛くらいのため、中盤からタオルハンカチで何度か額を拭う程度だった。ということで、本場の広島と比べると麻辣度は抑え気味な一方、広島では感じることがなかった担々麺らしい胡麻の香りと甘みが気になった。これは、麻辣味で食べる広島汁なし担々麺を食べ慣れていない首都圏の人達に、美味しいと思ってもらえるように関東の一般的な担々麺の味わいに近づけるためタレの芝麻醤を強めに、また、麻辣味を和らげる砂糖を少し混ぜるというアレンジを施しているのだろう。この点は、広島の味を知る者としては気になるが仕方ないことだ。今回トッピングしたパクチーはスープとよく合っている上、食欲をそそる役割を果たしていて苦手でなければ大いに選択すべきと感じた。
 前述のように、大盛にしても麺量は225gに過ぎず、しかも汁なしなので食べ終えてもお腹には余裕があるはずなのに、今回は腹パンとまでは言えないものの腹八分目は越えた。麻辣味が控えめな一方でゴマ風味が強めなことが影響しているのだろうか。まあ、何はともあれ、広島汁なし担々麺が食べられるお店が数少ない23区内において、キング軒@港区芝公園等、くにまつ@千代田区神保町以外にもあったのはファンとしてはうれしい限りだ。

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