ヘルプ

ちょっとずつ鰹昆布水つけめん・麺300g@金龍・千代田区小川町

  • 52

写真: ちょっとずつ鰹昆布水つけめん・麺300g@金龍・千代田区小川町

写真: 春の塩らーめん・並@七彩・中央区八丁堀 写真: ラーメン・油多め@三浦家・葛飾区金町

つけめん 金龍
  千代田区神田司町2-15-16 サトウビル1階

 らぁめん小池@世田谷区上北沢、中華蕎麦にし乃@文京区本郷三丁目、キング製麺@北区王子、ぷれじでんと@文京区本郷三丁目(休業中)に次ぐ水原店主の5番目のお店として昨年の6月にオープン。11時半少し前に着くと既に15人近くが並んでいる。お店の周囲にある並び方に関する注意書きに従い、最後尾に接続して順番を待つ。途中、前の人が食券を買いに店内に入って戻ってきたら今度は自分が店内へというやり方で食券を購入する。メニューは鰹昆布水つけめん、つけ坦坦、白だしラーメン及び山椒ラーメンの4種類。ラーメン類なら他のグループ店でも食べられるので、ここは店名にもなっているつけ麺を肉ワンタン、海老ワンタンそれぞれ1個に味玉が入った標記を食べることにし、そのボタンをポチっとな。1150円。入店間近になると店員さんが食券を回収しに来、その際、麺量を200gか300gのどちらにするか聞かれたので300gでお願いした。
 およそ40分ほどで入店でき、その後はカウンター席に座ってから数分で配膳された。その際、藻塩と追加用の醤油ダレも配られた。麺は色合いの濃い褐色の全粒粉入りストレート麺。中細麺というほど細くはなく、細めの中麺といった感じの太さで、日本そばのようにエッジがはっきりとした四角い麺だ。店頭に積まれた麺箱にはキング製麺と書かれていたので、王子のキング製麺でこちら用の麺も打っているということなんだろう。同じ店主さんなので自家製麺といってよいだろう。ちなみに、つけ麺用の麺に使っている小麦粉が柄木田製粉の金龍というもので、それが店名の由来だそうだ。まずは麺をそのまま味見する。強い弾力があって、細めの麺ながらしっかりとした歯応えがあり、そうやすやすとは歯が入っていかないためよく噛むことになるが、そうすると小麦の風味がしっかりと感じられる。麺自体が美味しいことに加えて、薄っすらと味付けされた鰹昆布出汁が、濃厚な旨味がある上にとろ〜りと粘度が高いので麺にまとわりつき、もう少し塩気と油分を加えれば冷やしラーメンとして十分に成立するくらい美味しい。その証拠に、一緒に配られた藻塩を麺の上にぱらぱらとかけてズズーっとすすると、止まらなくなってそのまま食べ切ってしまいそうになるほどだ。そこをぐっとこらえてつけダレに麺を浸す。最初の一口は、つけダレにたっぷりと浮かぶみじん切りネギの風味が口中に広がったものの、二口目以降はつけダレ本来の魚介風味が味の柱となった。つけダレだけを舐めてみたら、煮干しと節系を動物系が目立たないように支えている印象。魚介風味以外はほぼ感じないものの、かなりしょっぱいのは白醤油なり薄口醤油を使って味を調えているのではないかと思える。そんなしょっぱさがあるし、麺には旨味濃厚な鰹昆布水がまとわりついているので、麺はドボ浸けするよりも半分から2/3程度をつけダレに浸すのがベストのように思えた。あっさりだが力強い旨味があって、上品な和食を食べているような気になれる。ただ、後半になると、上品さが仇となって刺激が欲しくなったので、卓上の一味唐辛子をつけダレに加えた。これは正解。また、昆布水の影響でつけダレの味が徐々に薄まっていくので、途中で追加用の醤油ダレを数滴(注:これが極めて重要)垂らして味の補正を行った。麺の上には、薄目にスライスされた低温調理の肩ロースチャーシューが何枚も載る。それ自体にはほとんど味が付いていないので、こちらもつけダレに潜らせたが、軟らかく、かつ、ローストポークに和風ソースをかけたような味わいでウマウマ。つけダレの中にはネギのほかにコマツナが浮き、肉ワンタンと海老ワンタンそれぞれ1個が沈んでいる。どちらも、チュルンとした滑らかな皮に餡がぎっしりと詰まっていて、一転、繊細さ、上品さよりもワンパク、大胆を優先したかのような仕様。肉ワンタンの方は、焼売のように細かく挽かれたミンチ肉で、少し赤みを帯びていたものの臭み等は全くなく食べ応えがあり、その上肉汁が感じられるほどジューシーで美味。海老ワンタンは何匹かのエビをまとめて包み込んだようで、こちらはプリッとした食感と海老の甘みが楽しめる。味玉は鮮やかな色の黄身がゼリー状に固まっているので、見た目は今にも黄身が流れ出しそうだが実際はそういうことはなく、結構濃厚な黄身をペロリと頂いた。なお、味付け玉子ではあるが、見た目どおり味の染み具合は控えめだった。
 もう少しで食べ終わるタイミングを見計らい、割スープが入った小型ポットが配られた。中身はカツオ出汁とのことだったが、レンゲで味見するとかなりだ薄い出汁だった。これでつけダレを割ってスープ割にした時気付いたのが、つけダレはその時点では魚介よりも昆布が効いていること、食べている最中は分からなかったがほのかな酸味があることだった。改めで馬鹿舌ぶりを実感しつつ、腹いっぱいになって退店した。

・お気に入り度:〇+

アルバム: 公開

お気に入り (0)

まだお気に入りに追加している人はいません。

コメント (0)

まだコメントがありません。最初のコメントを書いてみませんか?

コメントするにはログインが必要です。フォト蔵に会員登録(無料)するとコメントできます。