クシヒゲシャチホコ#11
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Ptilophora nohirae (Matsumura, 1920)
シャチホコガ科 ウチキシャチホコ亜科 ウチキシャチホコ族
♂
山梨県甲州市 2017.11.6 前翅長約15mm
#10の♂とは別個体。灯火に来ていた。
翅の鱗粉はまばらで透けて見える。
儚げな外見の割に飛行は結構敏捷で、
気温が0℃付近でも素早く飛翔するが、
一旦静止すると死んだように動かなくなり、
触れてもほとんど反応せず、そのまま長時間の擬死を続行する。
(この写真は監禁した容器を懐に入れてしばし温めたところ、
擬死状態から飛行準備状態になってくれたもの。
擬死した蛾を復活させるのに結構有効な手段だが、
長すぎると容器内で飛び回ってしまい、撮影が難しくなる。)
シャチホコガ科の成虫は摂食しないため、
無駄なエネルギー消費を極力避けつつ、
危機も回避する行動として多く見られる傾向だが、
本種は特にON/OFFが著しい印象がある。
翅を振動させて筋肉を温めた上で飛ぶためのエネルギー消費量が、
低温下ではより大きいであろうことと無関係ではなさそうだ。
♂が異様に発達した羽毛状の触角を持つシャチホコガ3種では、
本種と同属のエゾクシヒゲシャチホコもやはり同様の性質だが、
もう一種のトリゲキシャチホコ(別亜科・晩春〜初夏に出現)は、
刺激すると即座に飛んで逃げるという、大きく異なる性質を持つ。
トリゲキシャチホコ♂
http://photozou.jp/photo/show/1433095/224701614
G0628-11
アルバム: 蛾・シャチホコガ科
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